俺様彼氏はShy Boy?
抱きしめられるもの。
とろけそうなキスも。
海斗の温もりを感じられて、心が満たされる。
だけど、海斗はそれ以上のことを求めない。
あたしを抱こうとはしない。
それが不安で仕方ない。
あたし以外に、“そういう関係の人”がいるんじゃないかって疑ってしまいそうな自分がいる。
『抱いて』
素直に言ったら、彼はあたしを抱いてくれるのだろうか。
「…浮気しちゃうぞ」
なんて無理な話。
あたしは海斗以外には、こんなに欲情なんてしない。
海斗じゃなきゃ、意味がないのだから。
お風呂から上がると、海斗はソファーに深く座って腕を組んだまま目を閉じていた。
「…寝ちゃったの?」
問いかけても、反応がない……
綺麗な顔を覗き込む。
まだ半乾きの髪にそっと触れて、頬にキスを落とす。
「寝込み襲うつもり?」
バッと開いた瞳。
至近距離で見つめ合う。
「お、起きてたの?」
「起こされたの」
前屈みになっていたあたしの後頭部に手を回し、引き寄せられて重なる唇。
風呂長いんだよ、と嫌そうな顔をしてから。
大きなあくびを一つする。
「寝るぞ」
あたしの腕を取って。
リビングを出て階段を上って、真っ直ぐに進んでいくのはあたしの部屋だった。