俺様彼氏はShy Boy?


「赤もあるもん」


ミニトマトを摘んで、ミッチャンの目の前に突き出す。


「これ一つだけな」


パクリ。

唯一のミニトマトは、ミッチャンの口の中へと消えていった。


「ああーっ! あたしのミニトマト!!」


ギャーギャー騒ぐあたしを、未来は『うるさい…』と顔を顰めてて。

ミッチャンとあたしのコントのようなやり取りを、拓也くんは楽しそうに傍観してた。


はじめはなんだか気まずかった空気も、少しずつ和やかな楽しい雰囲気へと変わっていくのがわかった。


ミッチャンの笑い声も、未来の笑顔も、あたしにとっては元気の源なんだ。


「いい天気だね~」


見上げた空は真っ青で、その青空に吸い込まれてしまいそうになる。

頬を撫でる風が優しくて心地良い。


「気持ちいいね…」


あたしと同じように空を見上げる未来。


そんなあたしたちを、ミッチャンたちは優しい顔をして見つめていた。



今日の天気みたいに、あたしの心も穏やかだったんだ。


そう。


このときまでは。


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