俺様彼氏はShy Boy?
お弁当を食べ終わって。
その場所で、くだらない話をする。
あたしがボケで、未来がツッコミで。
あたしをからかってはみんなして笑っていた。
土曜日の気まずさなんて忘れてしまうくらいに自然と笑みがこぼれていて。
「もう、みんなして苛めないでよ~」
なんて、あたしの声があたりに響く。
「はいはい、ゴメンね」
未来はそう言いながら目尻にたまった涙を拭う。
「比奈は相変わらずだな」
アハハと笑うミッチャンを睨みつけてみるものの、そんなあたしのことなんてまったく無視して笑いっぱなしだった。
もう、みんなして意地悪だ。
拓也くんまで一緒になって笑ってるし。
もう!! と怒って、膨れっ面を作ってプイッとそっぽ向いて。
みんなの笑い声を背中に受けながら、視界の隅のほうチラリと見えた人影が気になった。
あの長い髪は……美佳?
マロンブラウンに綺麗に染まったサラサラの髪をなびかせて。
歩くたびに短いスカートがヒラヒラと揺れる。
そんな彼女がチラッとこっちを見たかと思えば。
あたしに視線を向けて、フッと口角を上げたように見えた。
まるであたしを馬鹿にしたような笑みに、嫌な気持ちになる。
あたしが睨みつけたところで、彼女は気にすることなくそのまま歩いていった。