俺様彼氏はShy Boy?
『それは無理。みんな俺の誕生日知らないから』
また一つ、二人の秘密が増えたね。なんて意地悪く笑う。
チラッた盗み見したその顔がまたカッコよくて。
そんな顔で見つめられたら、ドキドキしすぎて心臓が壊れてしまいそうだ。
『比奈ちゃんに、お祝いしてもらいたいんだ』
ねぇ、その顔でその言葉。
反則じゃない?
『比奈ちゃんがいい』
子供みたいに無邪気な顔で、今までだってそうやって女の子のことを堕としてきたんでしょ?
それも、作戦か何かなんでしょ?
だって、そんなカッコいい顔で。
そんな言葉。
卑怯だもの。
顔を上げると目が合って。
何も答えられないあたしの手を掴むと、なかば強引にその手を引いて教室から出て行く。
『ど、どこ…行くの……』
いきなりすぎて、うまく言葉にならない。
『俺んち』
振り返り、僅かに口角を上げてニヤリと笑うその顔は。
さっきまでの無邪気さはどこにもなくて。
確信犯。
頭の中で、そう確信したところで、その手を振り払うことは出来なかった。