俺様彼氏はShy Boy?
「そ、そんなわけ、ない…じゃん」
動揺から不自然すぎるあたしの話し方に、ククッと肩を震わせる海斗は。
「比奈、どもりすぎ」
そう言って、あたしの髪を優しく撫でてくれた。
その手の平が温かくて、瞳を細めて少し俯くあたしの額に。
今度は海斗の唇がそっと触れた。
「…海斗」
「さてと、そろそろ教室戻るぞ」
何もなかったように立ち上がり、その場で背伸びをする海斗の後ろでは。
さっき触れた額のキスに、真っ赤な顔をしてるあたしがいた。
まさかあんなキスされるなんて思ってなかったから。
ドキドキする心臓を止めることなんてできなかった。
さっきはもっと激しいキスをしていたはずなのに。
今のは違う、愛しいって気持ちがあふれ出すような優しいキス。
そんなキス、不意打ちだなんて…ずるい。
おでこを抑えて身動きが出来ないあたしに。
「早くしろよ?」
少し機嫌悪そうな海斗の声が耳をかすめて。
慌ててその場に立ち上がった。