俺様彼氏はShy Boy?


「電話には出ねぇ、今朝は化粧が濃い。…それって、どういう意味?」


どういう意味も何も、全部海斗のせいなのに。

だけど、それを言葉にできないのは。

あたしが勝手に思い込んで、あたしが勝手に美佳に張り合おうとしたからだった。


「どういう意味もないよ。ただ、朝早く起きちゃって時間があったから。
たまには、こんなのも良いかなって」


海斗にあたしの心の中を見透かされないように。

自然な笑みを作りように心がけた。


何も言わずにあたしの凝視する海斗から決して視線を逸らさないようにして、

ニコリと笑うあたしに、海斗はまた盛大な溜息を吐く。


「早く起きたなら電話くらい出来ただろ? それとも何? 俺へ電話できない理由でもあった?」


不機嫌な海斗に内心ビクビクしながらも。


「だって、気づいたの今朝家を出る時だったんだもん」


今朝気が付いたって嘘は言ってない。

着信があったのは知ってたけど、それは誰からか確認していなかっただけ。


「学校に着たら謝ろうと思ってたの」

「ふーん…」


まだ納得がいかないといった顔をしていたけれど。

これ以上何を言ってもあたしが何も話さないと思ったのだろう。


机に叩きつけたカバンを持って、自分の席へと戻っていく。


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