俺様彼氏はShy Boy?


「実はね……」


ずっと未来に言えなかったこと。

未来だけじゃない、他の誰にも言えなかったし知られたくなかったことがある。


「海斗ね、あたしには…手を出さないの」


あたしの突然の告白に、未来は『えっ…』と微かな声を漏らしただけで。

髪を撫でてくれていた手がピタリと止まる。


「あたしたち、付き合いだしてから一度もエッチしてないの」


ゆっくりと顔を上げると、瞳を大きく見開いて、驚きと戸惑いの混ざった顔をする未来と目が合った。


未来はあたしたちが付き合う前に身体を重ねてしまったことを知ってる。

知ってるから、そんな軽い男と付き合うことにずっと反対してきたんだ。

遊ばれるんじゃないかって。

遊ばれて、簡単に捨てられるんじゃないかって。


だけど、海斗があたしだけに見せる顔。

少しのことでムキになったり、嫉妬したり。

意地悪だけど優しかったりするのを見てきて。

少しずつ、海斗のことを理解していってくれた。


「…どう思う? もう1年付き合ってるのに」


自嘲気味に笑うあたしに、未来は何も言えなかった。

あたしより傷ついた顔をする未来に、胸がズキズキと痛くなる。


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