俺様彼氏はShy Boy?


…変?

その言葉に反応して、あたしは顔を上げて海斗をキリッと睨みつけた。


朝から?

そうだよ、朝からあたしは変だった。


いつもし慣れないメイクして?

制服だって着崩して?


いつもの自分とはまったく正反対の、派手な格好して?


少しでも、海斗の気を引こうと思った。

海斗に女として見てもらいたかったから。

海斗に少しでも“その気”になってほしいと思ったから。

ちゃんと、あたしを見て欲しいから。


全部、全部、


海斗のせい…


海斗があたしを女としてみてくれないから。

海斗があたしじゃなくて、美佳を抱いたりするから。

あたしじゃない女に“その気”になったりするから……


「…海斗がわかんないよ」

「何が? わかんねえのはこっちだろ?」

「………」

「何、その目」


睨んだまま微動だにしないあたしを、海斗も睨みつけてくる。


その瞳がガタガタと震えてしまいそうなほど怖かったけれど。

あたしからは決して視線を逸らさなかった。


< 209 / 479 >

この作品をシェア

pagetop