俺様彼氏はShy Boy?


――ダメだ。

そういう目で見てるのはあたしなのかもしれない。

何かを期待していたのは。

あたしだ。


羞恥に襲われて、顔を上げることが出来ない。

もう、海斗の顔を見ることなんて出来ない。


きっと今、モノ欲しそうな顔してる。

海斗に触れたい、触れて欲しい。

海斗のことを、もっと知りたいって…

もっと近づきたいって…


あたしは、そんな女じゃない。

軽い女でも、遊んでる女でもない。


でも…――


『か、帰る!』


そう言って慌てて立ち上がろうとした瞬間。

あたしの腕は海斗に掴まれていた。


『まだ帰らせない』


さっきまでの優しい顔つきでも馬鹿にしたような顔つきでもなく。

鋭い視線があたしを突き刺す。


グイッと腕を引かれると、そのままバランスを崩して海斗のほうへと倒れこんでしまえば。

海斗に抱きしめられてる現状に身体中が熱くなっていく。


恥ずかしい……

ただ、それだけだった。


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