俺様彼氏はShy Boy?


昨日から確認することのないケータイには未読のメールが何通もあって。

その中に、海斗からのメールもあったことに気づいていた。

そして、今もスカートのポケットの中でブーブー音を立てている。

そのちょっとした振動ですら、ガンガンと頭痛を強める。


それでも無視を決め込んで、あたしは机に突っ伏した。


…頭が、痛い。

気持ち、悪い。


「比奈? 顔色が悪いよ?」


いつの間にか授業が終わっていて。

それにも気づかず机に伏せたままのあたしに、未来が話しかけてきた。

身体全体にだるくて、力が入らない。

それでもどうにか顔を上げると、未来はあたしの顔を見て心配そうに顔をしかめた。


「薬は?」

「…ん、ポーチの中」

「保健室、行く?」

「……いい」


未来の言葉にあたしは首を小さく振った。


「行かない…」


保健室に行けば、昨日のことを鮮明に思い出してしまいそうだから。

だから、行きたくない。


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