俺様彼氏はShy Boy?


きっと夜中にシャワーを浴びて、髪も乾かさずにそのままにしていたのが悪かったのだろう。

昨日は寝不足だった。

いろんなことがありすぎて、たくさん泣いた。

そのせいで頭が痛いのだとばかり思ってた。


誰かに抱えられて保健室に連れて行かれたあたしは、39度をこえる高熱で。

それに気づかない自分はありえないほどの鈍感と言うか何と言うか…

しかも、朦朧とする意識の中で。

海斗の匂いを、アクアマリンの爽やかな香りを感じたような気がしたことに。

そうとう頭がイッちゃってたのかもしれない。


だって、今日は海斗は学校にも来てないし。

教室の中には海斗の姿はなかったはず。

それに昨日の今日。

あんな酷いことを言ったあたしを。

海斗が助けてくれるなんて。

海斗が抱きかかえてくれるなんて、ずいぶん都合のいい話だよね。


「…気がついたか?」


ほら、幻聴まで聞こえてしまう。

この声は海斗の声なんかじゃないはずなのに…

海斗の声、そっくりだ。


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