俺様彼氏はShy Boy?


保健室が近づくに連れて、そのドキドキは大きくなっていく。

『帰れ』と言われたら、素直に帰ればいいだけのこと。

それが高藤先生なんだから仕方ないと。

ありがとう、だけを伝えてすぐに帰ろう。

そう自分に言い聞かせて、先生に会いに行った。


「…先生?」


ドアには不在のプレートはかかっていなかった。

と言うことは、保健室には先生がいるってことなんだけど……


恐る恐るドアを開け、ゆっくりと中に足を踏み入れる。

だけど、中は電気もついていなくて薄暗いままで。

シーンとしている。

窓が開いているのか真っ白なカーテンがフワリと揺れていたのが目に入る。


「…先生、いないの?」

おかしいなぁ…と、中に入りながら後ろ手にドアを閉める。


少しひんやりと感じる保健室。

いつものように薬品の匂いがする。


3つあるベッドの一番奥。

そこのカーテンが閉まっていたことに気がついた。

その奥に人影のようなものが見えた気がした。


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