俺様彼氏はShy Boy?


そこに先生がいるのだろうか…

なんとなくそう思ったあたしは、そっと足音を立てないようにその場所に近づいて。

カーテンの隙間から中を覗き込んだ。


すごくドキドキした。

だって、その中には誰がいるのかわからなかったし。

本当に病気で寝込んでる子がいるかもしれない。

はたまた、サボリのためにここを利用してる子かもしれない。


もしかしたら、覗いてはいけないことが行われているかもしれない。

まあ、そんなことは高藤先生の水曜日には起こるはずはないのだけれど。

バレたら最後、あの冷徹な瞳に睨まれて、恐怖で凍り付いてしまうだろう。

それでも、保健室のベッドでシちゃったと、なんて話を聞いたこともある。

それが本当か嘘か…わからないんだけれど。

ここでそんな場面に出くわしてしまったら…というドキドキは確かにあった。


少し震える手でカーテンを押さえて。

少しだけできた隙間から覗き込む。

ちょっと覗くだけのつもりが。

その中にいた人とピタリと瞳が合ってしまって焦った。


「あっ…」


思わず出た間抜けな声。


「…なんだ、その声は。しかも、すげー顔」


フッと鼻で笑ったのは、高藤先生だった。


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