俺様彼氏はShy Boy?
もちろん、先生があたしの好きな飲み物を知ってるわけなくて。
たまたまだったのかもしれない。
それでも。
探しても探しても見つからなかった鞄を持って現れて。
あたしの好きなオレンジジュースを差し出す先生に。
少なからず好意を抱いてしまったっておかしくない…
どこか近寄り難いと言われていた高藤先生。
生徒をガキだと見下すような先生で。
見た目がそれなりにイケメンで、大人な先生は人気があったけれど。
彼もが声をそろえて言っていた。
『見てるだけしかできない』って。
ウワサと、全然違うじゃん…
偉そうな話し方だったけれど、その瞳は優しかったし。
本当に冷たい先生だったら。
こんなところで座り込んでるあたしのことなんて、無視するなり何なり出来たと思う。
ウワサでの先生は、そんな冷血な先生だった。
だけど、あの日。
あたしの中の高藤先生の印象はがらりと変わっていった。