俺様彼氏はShy Boy?


もちろん、先生があたしの好きな飲み物を知ってるわけなくて。

たまたまだったのかもしれない。

それでも。

探しても探しても見つからなかった鞄を持って現れて。

あたしの好きなオレンジジュースを差し出す先生に。

少なからず好意を抱いてしまったっておかしくない…


どこか近寄り難いと言われていた高藤先生。

生徒をガキだと見下すような先生で。

見た目がそれなりにイケメンで、大人な先生は人気があったけれど。


彼もが声をそろえて言っていた。

『見てるだけしかできない』って。



ウワサと、全然違うじゃん…

偉そうな話し方だったけれど、その瞳は優しかったし。


本当に冷たい先生だったら。

こんなところで座り込んでるあたしのことなんて、無視するなり何なり出来たと思う。

ウワサでの先生は、そんな冷血な先生だった。

だけど、あの日。

あたしの中の高藤先生の印象はがらりと変わっていった。


< 247 / 479 >

この作品をシェア

pagetop