俺様彼氏はShy Boy?


次の日に先生にお礼を言いに保健室に向ったときに、水曜と金曜だけしか出勤していないことを知った。


1年のときから先生のことは知っていて。

だけど、保健の先生ってくらいで特に興味があったわけじゃない。


友だちと先生の中で誰が一番好みかって話をしたときに。

あたしは『高藤先生かな…』って答えたことがあったけれど。

それはあたしがこの学校の先生のことは良くわかっていなくて。

たまたま友達の付き添いで保健室へ着いていったときに高藤先生のことを知ったから。


実際は、確かにカッコいいけど、だから何? ってくらいだった。


でも、イメージの変わった先生に一時期懐いてしまったあたしは。

用もないのに先生に会いに行っていた。


教室にいれば海斗の取り巻きの刃物のような鋭い視線や陰口。


海斗の周りには派手な女の子が囲ってて。

そんな光景を毎日見てると気がおかしくなりそうだったから。

なんとなく逃げ場所として保健室へと足を運んでいた。


その後、海斗の『俺の女』発言で嫌がらせはピタリと止まって。

先生のところへは行くことがなくなったんだっけ――


< 248 / 479 >

この作品をシェア

pagetop