俺様彼氏はShy Boy?


残されたあたしに、また雨が降り出す。

あたしが一人になるのを待っていたかのように…

見上げたあたしにポツリポツリと頬を濡らした。


それが涙のように、ツーッと頬を伝って落ちていく。


「…探さなきゃ」


本当に泣きそうな自分に、泣くなと言い聞かせた。

泣いたって、ピアスは見つからない。

今は泣いている暇なんてない。


とにかく今日のうちに見つけなかったら、もう見つからないような気がして。


自分が座り込んでた周りを這いつくばって。

雨に濡れてグチャグチャの地面の上を、芝生の上を、手当たりしだい探した。


未練がましい?

諦め悪い?


そんなことわかってる。

だからって、何が悪いの?


「…ない、よ」


もう海斗の隣で笑うことが出来ないんだから。

せめて、ピアスだけでもって。

そんな考えがいけないの?


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