俺様彼氏はShy Boy?
未来はこれ以上、何も言わなかった。
未来があの日以来、海斗のことを口にしなかったことを知ってる。
普段と変わらず接してくれてたこともわかってる。
高藤先生のことをいろいろ詮索するのだって、わざとなんだと思う。
そんな未来が、あたしたちのことを見ていられなくなって。
これがいい機会だと思ったのかもしれない。
だけど、頑固なあたしは首をたてには振らなかった。
あたしを見つめる未来の瞳が揺れるのが見えて、やっぱり顔を逸らしてしまう。
―…逃げてるだけだよ。
そんな未来の声が聞こえたような気がしたけど。
あたしは聞こえないフリをした。
そうだよ。
あたしは逃げてるだけなんだ。
海斗と終わったと思ってても、まだどこかで終わりたくないと思う。
海斗の『絶対に別れないからな』って言葉が、今も頭から離れない。
別れたのか、別れてないのか。
あたしたちはどっちつかずな状態で、身動きが取れないんだ。