俺様彼氏はShy Boy?


一人になりたいと、未来に先に教室に戻ってもらって。

あたしは誰もいない空き教室へと入って、そこで窓の外を眺めてた。


梅雨とは思えないほどの青空に、また溜息一つ。

あたしの心のモヤモヤも、この空のようにすっきり晴れ渡ることがあるのかな。


いい加減。

このままじゃダメだよね。


海斗のことを諦めることができないとしても。

海斗の気持ちまで引き止めておく、そんな権利…あたしにはない。


海斗と過ごしてきた日々を思い出すだけで、苦しくて涙が滲んできた。

身体から始まったあたしたち。

だけど1年付き合ったのに、そのあと一度もあたしを抱こうとしなかった。


…だから、何?

海斗と一緒にいる時間は、幸せだったじゃない。



手を繋ぐだけで。

キスをするだけで。

ドキドキして、でも温かくて、優しくて。


言葉は乱暴だし、言ってることは偉そうだし。

すぐ機嫌悪くなるし。


でも、海斗の瞳はいつもあたしを真っ直ぐ見つめてくれた。

ほんの少しのあたしの変化に、敏感に反応してくれた。


< 316 / 479 >

この作品をシェア

pagetop