俺様彼氏はShy Boy?


誕生日も、クリスマスも、あたしたちの記念日だって。

忘れたことはなかったし。

二人の時間を大切にしてくれた。


ケンカするたびに『別れる』って言うあたしに。


『俺は別れるつもりはないからな』


何度もそう言ってくれた。


だから、あたしじゃなきゃダメなんだって。

海斗はあたしを必要としてくれてるんだって。

海斗の隣にはあたしがいてもいいんだって思えたのに。


今はもう、違うのかもしれない。


「やっぱり、もうダメなんだよね…」


窓の外を見たまま、そんな言葉が零れてしまう。

あたしの視線の先。

中庭のベンチに座る海斗がいたこと、窓の外に目を向けた時から気がついていた。


未来は、海斗はまだあたしのことが好きなんじゃないかと言う。

あたしを見る瞳とか、切ない表情とかを。

あたしの背中越しにずっと見てきたからわかるって、そう言った。


あたしが教室にいないときの海斗を知ってるからって言うけど。

それはきっと、未来の勘違いだと思う。


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