俺様彼氏はShy Boy?


「あと20分で交代だから、その辺でたこ焼き食べて待っててよ」


たこ焼きの代金を払うためにお財布を出すあたしたちの前に、なぜかたこ焼き二つ。


「あれ、一つって言わなかったっけ?」


そう言って視線を上げると、ニコリと微笑む拓也くんがいて。


「一つは俺たちのおごり。けっこう評判のいいから、ぺろりと食べられちゃうよ」


ニカッと笑う拓也くんに、未来の頬がポッと紅くなるのがわかった。


今日は暑いからだって、未来はそう言うから。

あたしはあえてそれ以上ふれなかったけれど。

未来は嬉しそうに拓也くんを見つめてて、そんな女の子の顔をする未来にあたしまでドキドキしてしまう。


「なんか、いい雰囲気じゃん…」


未来の腕をツンツンと突っつくあたしを、ギロリと睨んできても。

今の乙女な未来は全然怖くなんてなかった。


「じゃあ、遠慮なくいただきます!!」


拓也くんからたこ焼きの入った袋を受け取って、どこか人気が少ないところを探す。

とはいえ、これだけのたくさんの人がいるのだから、そうそう見つかるものでもなくて。


「この辺でいいかな…」


校庭の隅っこのほう。

模擬店からが少し離れているけど、ちょうどいい感じに日陰になっている場所を見つけた。




< 334 / 479 >

この作品をシェア

pagetop