俺様彼氏はShy Boy?
「あと20分で交代だから、その辺でたこ焼き食べて待っててよ」
たこ焼きの代金を払うためにお財布を出すあたしたちの前に、なぜかたこ焼き二つ。
「あれ、一つって言わなかったっけ?」
そう言って視線を上げると、ニコリと微笑む拓也くんがいて。
「一つは俺たちのおごり。けっこう評判のいいから、ぺろりと食べられちゃうよ」
ニカッと笑う拓也くんに、未来の頬がポッと紅くなるのがわかった。
今日は暑いからだって、未来はそう言うから。
あたしはあえてそれ以上ふれなかったけれど。
未来は嬉しそうに拓也くんを見つめてて、そんな女の子の顔をする未来にあたしまでドキドキしてしまう。
「なんか、いい雰囲気じゃん…」
未来の腕をツンツンと突っつくあたしを、ギロリと睨んできても。
今の乙女な未来は全然怖くなんてなかった。
「じゃあ、遠慮なくいただきます!!」
拓也くんからたこ焼きの入った袋を受け取って、どこか人気が少ないところを探す。
とはいえ、これだけのたくさんの人がいるのだから、そうそう見つかるものでもなくて。
「この辺でいいかな…」
校庭の隅っこのほう。
模擬店からが少し離れているけど、ちょうどいい感じに日陰になっている場所を見つけた。