俺様彼氏はShy Boy?
大きな桜の木の下。
いつもの昼休みなら、ここのベンチは早い者勝ちとばかりにみんな取り合うような人気の場所でも。
今日は、ここからだと校庭の様子がよくは見えないから、わざわざこんなところに来る人はそうはいなくて穴場だった。
だからミッチャンたちを待ってるにはちょうど良かった。
木陰のベンチに座って、さっそくたこ焼きを頬張る。
「…ん、おいし」
アツアツのたこ焼きを、ハフハフ言いながら食べた。
出来立てはやっぱり美味しくて。
一つ、二つとどんどん口の中に放り込む。
その食べっぷりに、未来は唖然としてて。
未来の持ってる楊枝に刺さったたこ焼きが、ポロッと落ちそうになるのを。
あたしが咄嗟に空になったパックでキャッチしてあげる。
「セーフ!」
「え、あ…うん、ありがと」
それあげるよ、と固まったまま言う未来に。
遠慮なくと、そのたこ焼きをいただいてご機嫌のあたし。
「…色気より、食い気…かな」
未来の独り言なんてまったく聞こえていなかった。