俺様彼氏はShy Boy?


拓也くんの言うように、あっという間に食べ終わって。

お腹も満たされて、満足満足。

残りの時間は、これからの予定を立てる。


「未来の弟くんのところへは行かなきゃでしょ~」

「ええっ、いいよ。行かなくて…」

「どうして? 楽しそうじゃん」

「嫌だよ、全然楽しそうじゃない」


かたくなに行くことを拒む未来に、あたしは不審な目を向ける。

ついこの間まで、弟くんの好きな子を探りに行こうなんて目論んでたくせに。


「こっちのほうが楽しそうじゃない?」


そう言って、パンフレットをさす未来はあたしのほうを見ようとしなかった。

だから余計に、不思議に思う。


行きたくない理由…か…


そんなことを思ってると、あたしのケータイが着信を知らせた。

ポケットからケータイを取り出すと、ディスプレイにはミッチャンの名前があって。

時間を確認すると、交代の時間を過ぎていた。


「ミッチャンからだよ」


未来にそう告げて電話に出ると。

ミッチャンの明るい声があたしの鼓膜を震わせた。


『どこいんの?』

「えーっと、F組のクレープ屋さんの裏側。桜の木のところだよ」

『じゃあ、すぐそっち行くわ』


電話の向こう側は賑やかで、ミッチャンの声が少し聞き取りづらいくらいだった。

賑やかなのは嫌いじゃない。

これからの時間を思い切り楽しもうと思ってる。

ミッチャンたちと一緒に回って、楽しい思い出をたくさん作りたいって思ってる。


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