俺様彼氏はShy Boy?
ミッチャンたちが行きたいといったイベントエリアやさまざまなクラスや部活の展示場を回って。
「メイド喫茶だって」
この廊下の先に、未来が行きたがらないメイド喫茶。
ミッチャンたちは興味津々なのに、未来はやっぱり浮かない顔。
「……どうしたの、未来ちゃん」
拓也くんが心配そうに未来の顔を覗き込むと、慌てて笑顔を作ってなんでもないと首を振った。
「未来?」
「…これで、からかわれるの決定だわ」
未来が行きたくなかった理由が徐々にあきらかになってくる。
拓也くんと一緒にいるところを見られたくなかったみたいで。
弟くんをからかいに行くつもりが、逆に男の子と一緒のところを見られて冷やかされるんじゃないかと顔を引きつらせた。
拓也くんの前では、どうしても“女の子”になってしまう未来だから。
未来のことを知ってる人が見れば、その変化に気づくはず。
だから嫌だと、ボソッとこぼした言葉はあたしにはしっかりと届いて。
「うん、どんまい」
あたしたちの前を歩くミッチャンたちは、すでにメイド喫茶へと向っていた。