俺様彼氏はShy Boy?
「邪魔」
そう呟いて、また舌打ちをして。
振り返ることなくそのまま去っていく。
「なんなのよ…」
キレイにカールされた髪をなびかせ、フローラルの香りをふりまく。
短めのスカートから伸びる細くて長い足に、モデルのようにきれいに整った顔。
彼女が通り過ぎれば、たいていの男が振り返ってた。
海斗もそれは例外じゃないと思ってたけど……
彼女が見えなくなって、大きく溜息を吐く。
ホント、嵐のような彼女に。
あたしは被害にあってばかりだ。
「…痛い、な…もう」
これ、絶対に痣になるよ…
「はぁ…」
盛大な溜息が、踊り場に響く。
鎖骨の下当あたりにジンジンと鈍い痛みが広がっていく。
苛立ちと空しさなに襲われて立ち尽くしていると、誰かが階段を下りてくる足音がして。
少しだけ身体を強張らせながら視線を向けた。