俺様彼氏はShy Boy?
海斗が待つ非常階段が見えてきて。
緊張と不安とに押し潰されそうになりながらも。
海斗に会いたい、その思いのほうがずっと大きくなっていた。
非常階段を上っていくと、そこにはもう海斗がいた。
ただボーっと空を眺めてる海斗。
夕日のオレンジが彼の横顔を照らしてた。
それがなんだか哀愁を感じさせて、ゴクリと唾を飲み込んだ。
さっきは聞こえた賑やかな声や音楽はなくなって。
もう、校内にはほとんどの人が残っていない。
「遅かったな…」
海斗は振り返ることなくそう言ったあと。
ゆっくりと振り返った海斗の瞳は、切なさにユラユラと揺れているように見えた。
「来ないかと思った」
海斗らしくない弱々しい発言に、ギュッと胸が締め付けられた。
その切なそうな表情に、あたしまで切なくなっていく。
「そんなわけないじゃない」
あたし、海斗との約束を一度だって破ったことないよ?
そう言うあたしに、海斗は儚げに笑みを作りゆっくりと視線を元に戻した。