俺様彼氏はShy Boy?
「隣、座っていい?」
ちゃんと、海斗の顔を見て話したい。
どうぞ、と言う意味なのだろうか。
海斗が少しだけ左に身体をずらしてくれて。
あたしは、海斗の右隣にちょこんと腰を下ろした。
しばらく、沈黙が続く。
何も話してくれない海斗は、ただ前を見てるだけ。
話があるって呼び出したのは海斗の方なのに。
海斗の横顔は、何かを考えているようには見えなくて。
ただ、夕日を眺めてるだけのようだった。
前にもこうやって夕日を眺めてたことがあったっけ。
付き合い始めの頃。
周りの嫌がらせに、海斗はうすうす気づいてた。
でも、あたしは海斗に何も言えなくて。
今みたいに保健室に逃げてばかりだった。
海斗が教室で彼女宣言をした日。
ここでこうやって、放課後二人で夕日を見つめて、この人が好きだって改めて思ったんだよね。
『もうこれで、公認だろ?』
クイッと上げた口角に、ドキッとしたのを覚えてる。
まだ、そのキレイが海斗の横顔に見慣れなくて。
無駄にドキドキさせてた心臓。
苦しくて、何度も制服の上から胸を掴んで、バレないように息を吐いた。