俺様彼氏はShy Boy?
今も同じようにドキドキしてる。
だから、バレないように胸元を掴んで深呼吸。
「なあ、覚えてる?」
不意に聞こえてきた海斗の声に、そっと視線を向けたけれど。
海斗は前を向いたままだった。
海斗がこっちを向くことはなくて。
その横顔は、少し戸惑いを感じる。
何かを思い、小さく息を吐くと。
下がり気味だった視線を少し上げた。
「俺たちが、初めて会った日のこと」
さっきよりもハッキリとした声があたしの鼓膜を揺らした。
あたしと海斗が初めて会ったのは、2年でクラスが一緒になったときだった。
周りがカッコイイって騒いでて、海斗の周りには野次馬だらけでよく見えなかった。
でも、その後なんとなく教室で顔を合わせたくらいで、そんなにインパクトのある出会い方をしていた記憶がない。
海斗の周りは、今みたいに取り巻きの女の子ばかりで。
「海斗、モテモテだったね」
今も。
ううん、今は前以上に女の子が群がってる。
だから、女好きだとか、遊び人だとか言われてるんだもん。