俺様彼氏はShy Boy?
「…海斗」
ねえ、ちゃんと顔を見せてよ。
そっと触れた手は、ビリッと電流が流れたように軽く痺れて。
でも、離したくなくて、そのまま海斗の手を握った。
もちろん、今までのように振り払われること覚悟で。
触れた海斗の手。
でも、海斗はあたしの手を振り払うことなく。
反対に、あたしの手を強く握り締めてその手を引く。
フワリといとも簡単に浮かび上がった身体は、バランスを崩す前に海斗に抱きかかえられていて。
あたしの背中に回された海斗の腕の温もりに、あたしの胸をギュッと締め付けた。
意味がわからなかった。
『中途半端だった』
『ダメだった…』
そう言っていたのは海斗なのに。
どうして今、あたしは海斗に抱きしめられているのだろう。
宙ぶらりんのままのあたしの腕は、そのままどうしたらいいのかわからなくて。
息苦しさに息を吸おうとすれば、身体中が海斗の匂いに包まれてしまう。
それに耐えられなくて今度は息を止めてみても。
今度は海斗の温もりがあたしの身体を包み込んでいることに意識がいって、頭がクラクラした。