俺様彼氏はShy Boy?
海斗が呟く言葉の意味がまったくわからなくて。
だけど、海斗に聞いたところでその答えは返ってくることはなかった。
だって、今の海斗の瞳には…あたしは映っていないから。
ただ見上げたままでいたあたしの頬に、緩められた海斗の右手が触れて。
頬から顎へ、そして首元…鎖骨…
滑るようになぞられて、ゾクゾクと鳥肌が立った。
ブラウスから覗く胸の上辺りに止まった海斗の長い指。
そう、そこは…さっきの赤い痣のところ。
『キスマークみたいだな』
不意に高藤先生の言葉を思い出して、慌ててその痣を隠そうと伸ばした手は。
簡単に海斗に掴まれて身動きがとれなくなったしまう。
「違う、そんなんじゃない」
「何が?」
「だから、それは…――」
美佳にやられた。
そう素直に言えたら良かったのかな?
美佳に嫌がらせを受けてたって、海斗に言えてたら良かったのかな…
グッと言葉を飲み込んだあたしを見て。
フッと鼻で笑った海斗は、そのままあたしの首筋に唇を落とした。