俺様彼氏はShy Boy?
先生が何を考えてるかわからないけれど、これ以上海斗を苦しめないで欲しい。
先生がただ面白がって海斗を挑発してるだけなら、もうやめて欲しい。
そう思いながら、海斗の腕にしがみついた。
海斗を先生から遠ざけたかったから。
なのに。
海斗はあたしが先生を庇ったと思ったのか。
眉間にシワを寄せて『くそっ』吐き出された声に、今度は先生の呆れたような深い溜息を吐いた。
それが余計に気に入らなかったのか。
海斗の腕にしがみつくあたしを力任せに振り払って
その勢いでそのまま階段のほうへと吹き飛ばされる。
落ちる。と目をつぶったあたしの腕を掴んだのは、海斗と同じ香水だけど微かなタバコの混じった匂いだった。
「あぶねぇ、な」
さっきとまでとは違った、少し焦りを感じる声に。
顔を上げると、そこには高藤先生が眉を下げてあたしを見つめてた。
「大丈夫か?」
そんな弱々しい先生を見るのは初めてで、こっちの方が動揺してしまう。
あたしの手が小さく震えてることに気づいた先生は、大きな手であたしの頭を優しく撫でた。