俺様彼氏はShy Boy?
「…何やってんだよ」
優しかった瞳は、すぐに険しさを増して海斗へと移動していく。
「海斗、いい加減に――」
「約束しただろ」
先生の言葉に、海斗の声が重なる。
叫ぶように張り詰めた声。
先生の腕に海斗の手がめり込むほどの力が加わって、あたしを解放しろと威嚇する。
約束…
さっき、海斗と二人きりのときも“約束”って言葉にしていた。
約束って、先生と…ってこと?
それに、今、先生は海斗のことを名前で呼んだ。
さっき海斗も先生のこと“玲志”って呼んでいた気がする。
頭の中がグチャグチャになっていく。
この二人の関係っていったい……
生徒に興味がないと言っていた先生が、あたしと海斗のことは知っていた。
美佳のことも気づいてた。
先生は初めから全部、わかっていたの?
お互い睨み合って身動き一つとらない二人を、固唾を呑んで見守るしかできなくて。
「比奈に手を出すなって言っただろ!!」
海斗のその言葉に。
頭の中が真っ白になる。