俺様彼氏はShy Boy?
どういうこと?
そう、聞きたかったのに。
肩を引かれてバランスを崩したあたしは、再びタバコの香りに包まれた。
「比奈におまえのタバコの匂いがついてんのがムカつくんだよ。昨日だって…――」
引きつった顔。
余裕のない、その声。
「保健室で二人で、何してたんだよ。どうして、比奈から玲志のタバコの匂いがするんだよ。どうして……」
俯き、強く握っていた拳がフルフルと震えのが見えた。
そして、再び上げられた海斗の瞳は…真っ赤だった。
「どうして、比奈の胸にキスマークがついてんだよ」
その悲痛な声に、グッと息が詰まって。
あたしの身体を海斗と同じように震えた。
違う、違う。
これはキスマークなんかじゃなくて。
先生とはそんな関係じゃなくて。
あたしは…
今でもまだ、海斗のことが好きで好きで仕方ないのに。
海斗だけなのに……
「おまえがトロトロしてっからだろ」
先生からは否定の言葉なんて出てくることはなくて。
それどころか、出てきたのは海斗を責めるような強い言葉だった。