俺様彼氏はShy Boy?
「こいつが、どうして保健室に来てたか…おまえは考えたことがある?」
先生のその言葉に、視線を逸らして悲しそうな顔をして。
「そんなの…玲志に会いたいから、だろ」
さっきまでの威勢はどこに行ったのか、力のない弱い声。
「ちがっ…」
不意に押さえられた口許。
もがくあたしを無視して、先生は海斗に向ってとんでもないことを言った。
「保坂は俺が好きなんだもんな」
違う。
そう否定がしたいのに。
押さえつけられた口許からは、意味のわからない声ともいえない声が漏れるだけ。
酷く傷ついた顔をして、落胆する海斗を前に。
「…ホント、馬鹿だな」
いつもよりずっと低くて不機嫌な先生の声。
急にあたしの身体が先生から解放されたかと思ったら。
目の前には、海斗の胸倉を掴む先生の姿が映り込んできた。
「先生!!」
今にも殴りかかりそうな勢いの先生に叫ぶことしかできない。
なのに、あたしの声なんて二人には届かなくて。
あたしは蚊帳の外状態だ。