俺様彼氏はShy Boy?
「ぶはっ」
案の定、再び吹き出したミッチャンは。
笑いすぎて涙まで浮かべてる。
あまりに盛大に笑うから。
ムッとしたあたしは、ミッチャンのわき腹にパンチを喰らわせてやる。
うぉっ、と小さく唸って。
目尻の涙を拭いながら『悪い悪い』なんて謝ってるけど。
その笑いは納まることなく肩が震えたままだった。
「……彼女に言ってやる」
あなたの彼氏は人のことからかって楽しむような男ですよ、って。
冗談でキスすんぞ、なんて言えちゃう最低男ですよ、って。
彼女のこと全然知らないけど。
拓也くんに聞いて、今のミッチャンのことを絶対に告げ口してやる!
「残念」
「えっ?」
「彼女とはお別れしました」
さっきまで笑ってたミッチャンだったのに。
今は、少し眉を下げて、あたしから視線を逸らして呟く。
「あ…ゴメン。あたし、知らなかった…から」
「いいって、もうだいぶ前の話しだし」
「でも…」
「じゃあ、比奈が慰めてくれる?」
そう言ってあたしに抱きついてこようとするミッチャンを軽くかわして、隣に一人ぶん距離をあけて座りなおした。