俺様彼氏はShy Boy?
「…はい」
ポケットから出した、苺ミルク。
「あたしね。いつも、苺ミルクだけは持ってたの」
海斗がこれが好きだといったあの日から。
お守りみたいにいつも持っていた。
元気がなくなったとき、悲しくなったとき。
海斗に会いたくなった時。
苺ミルクを口に入れると、それだけで不思議と元気になった。
この甘さが、あたしに元気を与えてくれた。
差し出された苺ミルクを見て。
瞳を大きく見開いて、少しだけ驚いた顔をする。
でもすぐに、フッと緩んだ優しい顔になって…
「…懐かしいな」
あたしの手のひらから、苺ミルクを受け取って。
優しい笑顔で瞳を細めた。
「覚えてたんだね」
「…忘れないさ」
なんだか意味深にそう言って、片手で器用に包みを開けて、口の中に放り込む。
「美味しい?」
海斗の顔を覗き込むように視線を上げれば、そこにはフッと鼻で笑う海斗がいて。
「比奈も食べる?」