俺様彼氏はShy Boy?
不敵な笑みとともに、海斗の顔が近づいてきたかと思えば。
「えっ……」
中途半端に開いたあたしの口に重なった海斗の口から、コロンと甘酸っぱい苺ミルクが移される。
突然の口移しに、顔中に熱が集まって。
久しぶりに感じた海斗の唇の感触に、ドキドキと胸が高鳴っていく。
ペロリと自分の唇を舐めて『甘っ』と呟く彼は、ムカつくくらい色っぽくて。
あたしが“はじめて”とか言う割りに、海斗のキスは極上に甘くて淫靡であたしを虜にされてたことを思い出してなんだかムカつく。
さらに紅潮していく頬。
いつもこうやって翻弄されてるのは、あたしばかりだ。
「ずるいな……」
隣で平然としてる海斗を見て、あたしばかりドキドキさせられてるみたいで。
そんなの不公平だ。
だから、その涼しそうな表情を少し崩してみたくなる。
「…海斗」
「ん?」
あたしのほうへ向いた瞬間、制服の胸のあたしを掴んでグイッと勢いよく引っ張って。
今度はあたしから、濃厚で甘くて溶けちゃうようなキスをしてやる。
もちろん、あたしの口の中の苺ミルクだって、海斗の口に戻してあげて。
あたしからの甘ったるいキスに、余裕な顔してた海斗の眉間にシワがよったのことに気がついた。