俺様彼氏はShy Boy?
やっと落ち着いたところで、自分が歌う曲を探しながら問う。
こっちを見ないで。
さっきまでと違って、落ち着いた声。
「…ん、うまくいってるよ」
「そっか」
「うん」
それなりにうまくいってる、と思ってる。
だから、嘘は言ってない。
「ホントに?」
逸らされていた瞳がゆっくりとあたしをとらえる。
その瞳はどこか心配そうにも見えて、ズキンと胸が痛んだ。
「うん、ホントだよ」
きっと、ミッチャンの耳にも海斗のウワサは届いているだろう。
届いてるどころか、海斗のことはあたしよりよく知っているはず。
だから、心配されてるのだとわかるけど。
「そっか」
ミッチャンはそれ以上何も言わなくて。
「次、俺の番!」
そう言って、マイクを持って立ち上がると。
あたしから離れていくミッチャンの横顔を見つめながら、少しホッとしてる自分がいた。