俺様彼氏はShy Boy?


帰り道。

上機嫌のあたし。
不機嫌な海斗。

並んで歩くその足取りは、いつもより軽い。


さっきのがあたしの勘違いだとしても。

海斗が嫉妬してくれたことが嬉しくて。

ニヤニヤと締まりのない顔。


「…キモイ」


海斗のそんな冷たい言葉だって軽く流せる。

今のあたしは無敵だ。



「土曜日、夕方から会えない?」

「さぁ」

「次の日もお休みだしさ」

「俺も女と遊ぶし」

「……そうだよね」


海斗の家を出てから、ずっと冷たい海斗。

彼氏の誕生日に予定を入れたあたしが悪いのだから、何も言えません。


「ゴメンね」


ホントはサプライズ的な何かをする予定だったんだよ?

ケーキは海斗のお母さんが作るってわかってるから、頑張って手料理でもてなすとかさ。


プレゼントだってちゃんと用意してあるし。

その日は海斗のわがままもちゃんと叶えてあげようと思ってたんだけど。


それを、全部ダメにしたのはあたしだもん。

海斗がその日に何をしようが、あたしがとやかく言えるはずがない。


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