俺様彼氏はShy Boy?
一人が苦手なわけではない。
でも、海斗と一緒にいると一人になるのが寂しくなる。
「また明日、ね」
明日も一緒に帰れたらいいのに。
明日も一緒に過ごせたらいいのに。
もっと一緒にいたい。
ずっと一緒にいられたらいいのに。
そんなの、あたしのわがままでしかないよね。
夜の静寂の中、二人の息遣いだけが聞こえる。
なかなか手を離せないあたしに、帰れないだろ。と冷たく言う海斗。
だけど絡めた手は、お互いにギュッと握り合ってる。
そんな静かな空間に、やけに大きく鳴り響いた着信音。
ビクッと肩を震わせた拍子に、二人の手がゆっくりと離れていった。
着信はあたしのケータイ。
相手は……
「誰?」
あたしの顔色を敏感に感じ取ったのか。
海斗の低い声が鼓膜を震わす。
「…うん」
怪訝そうに見つめられ、それがなんとも居心地が悪い。
「…ミッチャン」
平静を装ったつもりでも、どこか戸惑いの混じった声色に海斗の表情も一緒に歪む。
「出れば?」
「うん」
ホントは出たくない。
でも、ここで出ないのはなんだかやましいことがあるみたいで。
海斗から離れて渋々電話に出た。