俺様彼氏はShy Boy?
あたしたちの番になったジェットコースター。
あたしの隣には未来が座る。
「ホントによかったの?」
「うん、未来も拓也くんと楽しそうに話してたし、二人の距離を縮めるには絶好のチャンスじゃない?」
作戦決行、でしょ?
なんて笑えば、強張っていた未来の表情も視線と緩んでいく。
今日一日ってわけじゃない。
お昼には一度合流して、そのあとはまたみんなで遊ぶ約束もした。
ほんの数時間。
だからあたしも楽しむって決めたんだ。
人気アトラクションのジェットコースターで大絶叫して、みんなで大笑いして。
「じゃあ、12時にレストランで!」
ミッチャンの言葉で、あたしたちは二手に別れた。
あたしたちに手を振って、楽しそうに人混みの中に消えていく未来たちを見て。
これでよかったんだと思う。
「…ゴメンな」
同じように手を振るミッチャンが表情を崩すことなく呟いた。
「何が?」
「…いや、俺と二人きりなんて嫌だろうな…って思ってさ」
ははは…っと頭を掻きながら、あたしと視線を合わせないようとしない。
そんなミッチャンは珍しい。
「拓也くんのためでしょ?」
あたしの言葉に、えっ? と驚きとともに顔をあたしのほうに向け目が合う。
「じゃなきゃ、ミッチャンから別行動しようなんて言わないんじゃないかなって思って」
フフッと笑うあたしに、ミッチャンの肩の力が少し抜けた気がする。