俺様彼氏はShy Boy?
「拓也。未来ちゃんに告白するって」
「えっ…!?」
「さっき、話した時に言ってた。
だから、もう一度二人きりにして欲しいって」
「ホントに!?」
拓也くんが告白。
その言葉を聞いて、嬉しさでいっぱいになる。
だけど、ミッチャンの笑顔はどこか悲しそうに見えてしまう。
今日、何回もそんな表情を見た。
やっぱり気のせいなんかじゃないんだ。
ミッチャンは、何を思ってそんな顔をしてるのだろう。
気になって凝視してしまうと。
フイッと視線を逸らされて、ワザとらしくパンフレットを覗き込む。
「俺たちも行こうか」
不意に触れた手。
ミッチャンの大きな手が、あたしの手を掴んだ。
「今日だけ」
また悲しい笑顔。
そんな表情をされてしまったら拒むことを忘れてしまう。
それを“イエス”ととらえたのか、ギュッと握り締められた手。
その瞬間。
ハッとした。
この手の温もりは、違うって。
この手は、あたしの好きな海斗のものじゃないって。
そう思ったときには、思いきりミッチャンの手を振り払っていた。