俺様彼氏はShy Boy?
「比奈が海斗一筋だってわかってる。
でも、比奈にそういうの似合わないよ……」
視線が戻されて、今度はあたしの胸元を指差す。
指差された場所にゆっくりと視線を落とすも、何のことだか理解できない。
「さっき、比奈がよろけたのを助けたときに少しだけ見えたんだ」
キスマークが、と。
バツが悪そうに視線を泳がす。
「えっ…」
バッと慌てて胸元を押さえるけれど、今は見えてない。
それもそのはず、今日のこの服を選ぶときにちゃんと確認したはずだ。
先週、海斗に付けられたソレは、まだ微かに赤みを持ってる。
ソレをミッチャンに見られたのだと思うと、恥ずかしさで一歩後ずさるあたしの腕をミッチャンが掴んだ。
「やっぱり、比奈には海斗は似合わない」
ズキンと、胸が痛む。
「……独占欲が丸出しのくせして、自分は自由に遊びまわるなんて」
再び後方に向けられた視線。
その瞳は冷たさを感じて、ミッチャンを怖いと思った。
ズキンと痛んだ胸が、今度はバクバクと暴れだす。
ダメ。
わかっていても、ゆっくりと振り返る。
変な緊張感に押しつぶされそうになりながらも、向けられた視線の先には。
女の子と腕を組んだ海斗の姿があった。