俺様彼氏はShy Boy?


なんで…海斗がここにいるの?


バクバクと心臓が暴れだす。

驚き、動揺、不安、怒り。


いろんな感情がいっぺんに押し寄せてきたみたいに、頭の中がグラグラと揺れているような感じがする。

園内の音楽も、賑やかな声も、何も聞こえなくなった無音の世界。

見たくないのに、目を逸らせなくて。

ただ、海斗とその女の子を見つめているしかなった。


見間違いかもと、よく目を凝らして見ても。

どう見たって、やっぱり海斗で。


隣にいるのは、誰?

見たことのない子。

でも、遠目でもわかる…とても綺麗な子。


地味なあたしとは正反対で、オシャレで大人っぽくて。

顔の整った海斗の隣がとても似合う子だった。


その子に向って笑いかけてた。

彼女が海斗に触れると、少しだけ恥ずかしそうに頬を染めていた。


愛しそうに、優しく微笑んでいた。



……こんな海斗、見たことがない。


あたし、何度もここに来たいって誘ったよね?

でも、そのたびに面倒くさいだの理由をつけては拒んできたのに。


その子とは一緒に来れるんだね。


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