俺様彼氏はShy Boy?
あたしたちのことには気がついてないのか。
海斗の視線がこちらに向くことはなかった。
仲のよい二人を見て、だんだんと視界が歪んでいく。
泣きたくないのに、涙が滲んでぼやけていく。
今日、ここに来ること知ってたはずだ。
だって、ちゃんと報告したもの。
知っててわざと?
あたしへの当て付け?
校内で女の子に囲まれてる姿を見るのは、もう慣れてしまったけれど。
こうやって外で、まして休日に女の子と二人っきりの姿を見るのはやっぱりツライ。
言葉で聞くより、ずっと破壊力がある。
頭の中がさらにグラグラする。
今のこの状況を消化しきれなくて。
立っているのもやっとだ。
落ち着け。
落ち着け。
ザワザワする胸元をギュッと握り締め。
深呼吸をしようと思っても、息が浅くしか入ってこなくて余計に混乱する。
あんなの、いつものことじゃない……
そうだよ。
海斗の女遊びは今に始まったことじゃない。
そんなの、いつも自分に言い聞かせてるじゃないか。
いつもどこに遊びに行ってるかなんて、聞いたこともなけれど聞きたくもない。
だから、知らないだけ。
だから……
大丈夫。
うん。
…大丈夫?
……何が、大丈夫なんだろう。