俺様彼氏はShy Boy?
違う。って言えないのは、さっきのミッチャンの言葉を思い出してしまったから。
『海斗に比奈を渡したくない…』
『もう一度、俺と……』
その先の言葉を聞くことなかったけれど。
なんて言おうとしてたかなんて、いくら鈍いあたしにだってわかる。
そのときの、切なく歪んだミッチャンの顔が頭から離れない。
別れるとき。
友だちに戻ろうって言ったのはミッチャンだった。
別れたばかりのころは気まずさが勝ってなかなか自然に接することが出来なかったけれど。
それでも、ミッチャンはいつもあの笑顔で話しかけてくれた。
海斗と付き合ってるって知った後とも、普通だった。
あまり言いウワサを聞かない海斗のことで、時には相談にのってくれたこともあった。
どんな思いで、ミッチャンはあたしと友だちでいてくれたのだろう。
「とにかく。もう、充とは二人で遊ぶな。充とは二人っきりになるなよ」
わかったな、と付け加えると。
あたしの肩を引き寄せた。
「…自分だって、元カノと一緒だったくせに」
コツンと海斗の胸にもたれかかって身体をあずける。
元カノ。
海斗の口から聞いたその言葉は、思った以上にショックだった。