俺様彼氏はShy Boy?


特定の彼女を作らないなんて、やっぱりただのウワサだったのかな。

あたしだけが“特別”だったわけじゃない。

そんなの当たり前だよね。

海斗に、今まで彼女がいなかったなんて、そんなのあるわけがない。


「いつ、付き合ってたの?」


聞いたっていいことなんて一つもないってわかってる。

でも知りたい。

海斗がその子と、どんなふうに付き合ってたのか。


不安。

そんな感情が、もろに出た表情で海斗を見上げる。


「聞いてどうする?」

「どうもしない。ただ、知りたいだけ…」

「……高1のとき」

面倒くさそうに吐き出す。


「どのくらい付き合ったの?」

「2ヶ月」

「どっちから?」

「あっちから」


あたしの質問に、嫌々ながらもちゃんと答えてくれる。

その顔は酷く不機嫌だけど。


「どこが好きだったの?」

「……もう、いいだろ」

「なんで別れたの?」

「…………」

「あたしと彼女、どっちが……」


徐々に海斗に詰め寄るあたしの腕を掴まれ、ハッとする。


どっちが好き?

あたしは、なんて馬鹿な質問をしようとしたのだろう。


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