俺様彼氏はShy Boy?
あたしの知らない顔で彼女に接していた。
あたしより、彼女との方が親密そうに見えた。
だから、不安だった。
あたしはあの子に、嫉妬していた。
「うぜぇ……」
いい加減にしろ、と。
あたしの顎を掴み引き上げる。
視線がぶつかり、冷たい瞳に見据えられる。
感情を読み取ることの出来ない、氷のような冷たい瞳。
ヤバい…と思ったときには遅かった。
あたしの身体を無理やり引き剥がすと。
そのまま何も言わずに背を向け歩きだす。
「ま、待って!」
あたしの存在なんてまるで無視。
あたしは何をやってるのだろうと、自己嫌悪に襲われる。
追いかけたいのに、その足は張り付いたまま動かない。
その足を無理やり前に出そうとすれば、足がもつれてその場に派手に転んでしまった。
「いっ……」
痛い。
咄嗟に伸ばした左の手のひらを擦りむいたのかジンジンする。
膝も少しだけ血が滲んでる。
座り込んだままのあたしを、周りの人たちはチラチラと盗み見してて。
その視線が、痛い。