RE. sEcrEt lovEr
一先ず良かった(?)と胸をなでおろすあたしを今度は甲ちゃんがじっと見据える。
「それより、そろそろ話してくれるよね。 何か俺に言いたいことがあったんでしょ?」
言いたいこと…
それは夕べから不調だってこと?
それとも手術室での一件のこと?
「…甲ちゃん、心配しすぎだよ。“お父さん”みたい」
ふと、いつか読んだ本に書いてあった一節を思い出す。
“長女は我慢強い生き物”と。
あたしは一人っ子だけど、長女には変わりない。
母子家庭、病気持ちの要素もあって、普通の一人っ子より甘えることも上手くない。
だから「昨日から胸がまたドキドキし始めちゃって… 怖いの、甲ちゃん!(ここでハグ)」
まで出来たらママも一目置いてくれるかもしれないけれど、
生憎 あなたの娘は真逆なことを言ってしまいました…
女子力 いや、経験値のなさが裏目に出てしまいました…
そんな時に限って、タイムリミットの呼び出し。
「気のせいならいいんだけど。何かあったら 誰でもいいから言えよ?」
そう言いながらも、きっと彼はお見通しだと思う。
結局この日話せたことといえば、聞きたくなかった元カノさんの件、そしてキャサリンのどうでもいい件。
彼が仕事で出ていった後も一人 部屋で悶々と考えを巡らせていた。
「それより、そろそろ話してくれるよね。 何か俺に言いたいことがあったんでしょ?」
言いたいこと…
それは夕べから不調だってこと?
それとも手術室での一件のこと?
「…甲ちゃん、心配しすぎだよ。“お父さん”みたい」
ふと、いつか読んだ本に書いてあった一節を思い出す。
“長女は我慢強い生き物”と。
あたしは一人っ子だけど、長女には変わりない。
母子家庭、病気持ちの要素もあって、普通の一人っ子より甘えることも上手くない。
だから「昨日から胸がまたドキドキし始めちゃって… 怖いの、甲ちゃん!(ここでハグ)」
まで出来たらママも一目置いてくれるかもしれないけれど、
生憎 あなたの娘は真逆なことを言ってしまいました…
女子力 いや、経験値のなさが裏目に出てしまいました…
そんな時に限って、タイムリミットの呼び出し。
「気のせいならいいんだけど。何かあったら 誰でもいいから言えよ?」
そう言いながらも、きっと彼はお見通しだと思う。
結局この日話せたことといえば、聞きたくなかった元カノさんの件、そしてキャサリンのどうでもいい件。
彼が仕事で出ていった後も一人 部屋で悶々と考えを巡らせていた。