彼氏の好きなヒトになる方法



「あ、じゃあさ……ゲームセンター、行ってもいい?」



近くにある、アーケード内の小さなゲームセンターを指差す。


「え……ああ、うん、いいけど……」


私がゲームセンターを指定したのがよほど意外だったのか、俊くんはその大きな瞳をさらに少しだけ見開いていた。



「俊くんは、ゲーセンとか来たりする?」



店内に入ると、ゲームセンター特有の耳をつんざくような電子音が私たちを囲んだ。


「いや……あまり来ない」

「そっか……」


ちらりと後ろを振り返ると、騒がしいのが得意じゃないのか、俊くんは周りを見回しながら若干顔をしかめていた。


ありゃありゃ……。ゲーセンみたいなとこ、苦手だったかな。


ゲーム好きって言ってたから、いいかなと思ったんだけど。やっぱり家でするゲームとは違うよね。


ゲーセンに長くいたら頭痛くなる人とか、時々いるもんな。


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