いつか私に恋をして


私は、そんな臆病もの

そう話した時君は私を抱きしめた

初めて、人に抱きしめられた。

手を握りしめたお母さんとお父さんは
ただ手を握るだけ。
抱きしめてなんてくれなかった。

辛かったよね、苦しくて、怖かったよね
なにも言わなくていいよ。
俺もその辛さわかるから。

俺もその辛さ、知ってるから。
なにも感じなくなりたかったから
なにもかもが信じられなくて、辛くて
暗くて、寒かった。

その気持ちを俺は知ってるから。

 
そう呟いた君の声。
そう悲しそうな顔をした君、私は、彼を
信じてしまうのが怖かった


似ている彼を信じて依存しないか
怖かったんだ。

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